天国映画村とは、邦画を中心にみて分かち合いをする集いです。SIGNIS JAPAN 「カトリック映画賞」の選定にも参加しています。
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2012/05/07(月)15:39
『わが母の記』公式HPは ⇒ こちら

公開を楽しみにしていたので、観てきました!


この映画は、作家・井上 靖氏の自伝的小説を映画化したもので、認知症で記憶を失いつつある年老いた母と息子の絆がテーマです。
主役の息子(作家)は、子供時代に両親の元で暮らす二人の妹とは異なり、血の繋がらない戸籍上の祖母の家に預けられます。だから、「オレは、捨てられたようなものだ。」というのが口癖でした。
母親は、祖母に大事な息子をとられたような気になり、ずっと祖母を恨んでいました。

そんな状況が、二人の距離をなんとなく隔ててきたのです。
しかし、父親が亡くなり、母の加齢によるボケが始まり、息子の家族を巻き込んでおばあちゃんの介護が始まり、少しずつ母と息子の関係が変わっていくのです。
この映画には、昭和時代の、古き良き日本がたくさん詰まっています。
カンヌ映画祭を始め、海外でもかなり評価され上映が決まっているようですね。
映画を通して、このような美しい日本を知ってもらえることを、日本人としてとても誇らしく、嬉しく思います。

(もちろん平等は良いことなのですが・・・)誰でも何でも平等!の現代と異なり、この時代の日本には、身分の差がまだはっきり残っていました。
劇中でいえば、祖父とその妾と本妻、本家と分家、良家のお嬢さんと同じ年頃の住み込みの女中さんなどです。
でも、それぞれの立場で、みな凛として生きているのが印象的です。
現代の様に、みな平等のはずなのにクサるというのとは明らかに違って。

そして、作家の妹達も含めこの家族は、ベタベタした愛情ではなく精神的に自立した個人が相手を思い合って、支え合って生きている素晴らしい家族です。
私自身も認知症の母親の介護経験がありますが、お互いの労をねぎらいながら、明るく介護を続けることはなかなか出来ることではありません。
当時を振り返りながら、羨ましくもあり、自分なりの反省もありました。

この素晴らしい井上家の協力のおかげで、映画の撮影シーンとして、実際の世田谷の邸宅と別荘が使われているそうです。そのおかげで、その時代が更に生き生きと甦ったのだと思います。

ストーリーに関してあまり書くとこれから映画を観る方の楽しみを奪ってしまうのでやめておきますが、とにかく一人でも多くの方に観ていただきたいです。
やさしい気持ちになって・・・「後悔しない親孝行」を考えてみる・・・そんな良い機会になるのではないでしょうか?

久しぶりに私の好きな日本映画No1のランキングが変わりそうな、そんな作品でした。(村人7号)
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コメント
この記事へのコメント
Re: タイトルなし
> 作家、井上靖の生きた昭和の時代が「くらくらする程ゴージャスに」描かれた作品です。
>
> 日々生きてく事だけしか考えられない階層ではなく、
豊かに生活する事が保障されている人々の暮らし、思い、人とのつながりなどが
美しい映像とともに味わえます。
>
> 樹木希林の演技が話題ですが、私は世代的に彼女を見ると「ジュリ~~!!」と腰を振っていたおばあさん姿を連想してしまうで残念です。
> それだけ強烈だったって事ですよね。
>
> そういう私自身は、いつか母を思い出す時
「痴呆になって壊れてしまった姿」だけが出てくるのでは・・・と恐れながら日々母と暮らしています。
>
> 壊れてゆく親を見ていくのは子供としてとても辛い事です。
>
> だから母とはこの映画は見ることはできない・・・。
> ぜひ若い方に見て頂きたいな。
>
> ちょっと小津安二郎風の世界がゴージャスな雰囲気で味わえますよ。
2012/05/12(土) 21:48 | URL | 天国映画村 #-[ 編集]
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選定した「宿題映画」をそれぞれ映画館で観ておき、月例会で分かち合いを行っています。
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またSIGNIS JAPAN「カトリック映画賞」の選定にも参加し、<メディアを通しての福音的ネットワーク作り>を目指しています。
天国映画村はどなたでも参加できます!
ご興味の或る方は、Blogにも分かち合いにもぜひぜひご参加ください。

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■参加費:300円(お茶菓子代として頂戴しています。)

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