天国映画村とは、邦画を中心にみて分かち合いをする集いです。SIGNIS JAPAN 「カトリック映画賞」の選定にも参加しています。
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2013/09/11(水)22:17
「楽園からの旅人」を見てきました。
「木靴の樹」「ポー川のひかり」などのエルマンノ・オルミ監督の最新作。

海の近い場所にある小さなカトリック教会・・・
そして50年間その教会に住んでいる年老いた司祭。
取り壊しが決まり、十字架像も取り払われた教会に命がけで海を渡ってきた
アフリカ大陸からの不法移民達が忍び込む。
たった一人で途方に暮れる老司祭と不法移民たちとのひと夜の出来事。

鳴り響く教会の鐘、困難な状況で子を産む若い母親と赤ん坊。
全てが取り払われた聖堂の中に作られたいくつもの段ボールのテント・・
洗礼盤の中に流れ落ちる雨水・・真っ青なステンドグラス。

美しい黒い肌と青みを帯びてまっすぐに見つめる瞳。
何も言わず首をかしげた静かな頬笑み。

すっと昔、神さまは土からアダムとエバを作られた。
その時に立ち会っているような濃く静謐で圧倒的な美しい映像に圧倒されました。

困難な出来事などで辛い気持ちになる日々の中にあってつい忘れがちな神への信頼、
恐れや絶望・・
この映画は心からの神への信頼をもう一度思い出させてくれる、そんな作品です。

「神はご自分がお造りになったすべてのものをご覧になった。それは極めて善かった」

神さまへの信頼・・スクリーンの向こうに天国がはっきり見えましたよ。
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2013/04/08(月)12:02
真正の家族の映画

シグニスジャパン顧問司祭  晴佐久昌英

「家族」って、なんだろう。
血のつながりじゃない。夫婦とか養子とかは、血はつながっていないけれど家族だ。
法律で決めることでもない。親友とか同居人とか、家族以上に家族だってことがある。
カトリックの結婚式で、二人の誓いに続いて司祭が宣言する言葉がある。
「神が結んだものを、人が分けることはできません」
聖書にあるイエスの言葉だが、これこそが、家族の定義なのではないだろうか。
家族とは、大いなる力に結ばれていると信じて、ともかく一緒にいるチームのことだ。
その人がどんな性格か、その人を好きか嫌いか、その人に何が出来るか出来ないか、そういう個々の条件と一切関係なく、天のご縁を信じて共にあり続けるチームがあるならば、それは間違いなく家族だ。

この映画は、家族の映画だ。撮っている対象は一児童養護施設だが、血縁ではないのに、血縁に恵まれなかった子どもたちとただひたすらに一緒にいるという稀有なチームを撮っているという意味で、真正の家族の映画だ。互いにぶつかりあうこともあるし、失敗することもあるし、時には疲れ果てることもあるけれど、ともかく一緒にい続けて、共に成長していくチームを、カメラは愛情を持ってどこまでも追い続ける。
こうなるとこれはもはや、ホームムービーであろう。撮っている人もまた、いつしか家族の一員になっていることが、画面の端々から隠しようもなくにじみ出ている。はじめのうちは音楽もナレーションもないことに戸惑ったが、ホームムービーだと考えれば納得がいく。撮る者にしてみれば、そこにただ愛する子どもが映っていればいいのだから。
撮ることは、愛することだ。カメラもまた「隣る人」となって、つらい現実を背負う子どもたちと一緒にい続けたことに、賞を差し上げたいと思う。
2013/04/08(月)11:43
2013年 第37回日本カトリック映画賞決定

受賞作品 隣る人
監督   刀川 和也


公式HPhttp://www.tonaru-hito.com/

親と暮らせない子供たちと、隣り合う保育士たち。
そして、子供とふたたび暮らすことを願う親。
ある児童養護施設の日常を追う八年間の物語。

授賞式&上映会
6月22日(土)*13:00~  *16:30~
川崎アートセンターアルテリオ劇場
**チケットは四ツ谷サンパウロ書店 イグナチオ売店で4月下旬より販売予定
顧問司祭 晴佐久昌英と監督・施設長との対談なども予定しています。隣る人
2012/10/02(火)10:51
最強の二人見てきました。武蔵野館

ハリウッド物かと思っていたら、
ビックリ!!フランス映画でした。

なるほど・・・フランス映画らしい毒のある会話が満載です。

主人公が世代や生活の格差、障害など、様々な違いを超えて心を通わせ、
その結果お互いに生きていく上で影響を与えあう・・・

素敵な出来事です。

でも主人公の「圧倒的な孤独」が画面の中から強い風のように吹いてきて
私は胸が痛くなるほどでした。

自分の中にある、きっと全ての人が持っている孤独感をザッとなでられた感じ。

でもだからこそ、そんな人間同士が暖かく寄り添う事の素晴らしさ・・・

ハリウッドでのリメイクも決まっているとか。
何だかちょっと残念な気持ち・・・・
2012/07/26(木)00:15
 「死刑弁護人」 ポレポレ東中野 見てきました。

「死刑の弁護を引き受けるという事は、執行された時は
遺体になるまで関わるということ」


「人は必ず変わることができる」という揺るぎのなさ・・・
そしてその確信を生きていく姿に胸を打たれました。

失われた命、これから失われる命について考える良い作品です。

久々にプロのカメラマンが撮った見やすい映像でした。
2012/06/17(日)21:50
「まだ、人間」を見てきました。
まず音楽の素晴らしさに感動しました。
音楽がまるでセリフのように、たとえれば役者の一人のよう存在していました。

難解な・・・とか哲学的な・・・と言われている作品でしたので、
「21時からの上映しかない・・寝ちゃうかなぁ・・」と心配したけれど
とんでもない!!
とても面白くて何より素晴らしいセンス!!全く飽きずに最後まで見ました。

とっても分かりやすいベタな内容で、
まるで聖書講座のような作品と思いました。

聖書を知らない人と信者では、この作品を受け取る力?が異なるし、
表現の好き嫌いはあると思いますが、個人的には
「監督の才能と信仰に万歳!!」って感じでした。

まだ、人間のおばさん (私) にもしっかり希望が伝わってきて、とてもみずみずしい作品でした。


人は傷つけ合い、その傷で愛し合う。
これは真に宗教的な映画だ。
神は、傷に宿るのだから。


・・・・晴佐久昌英(カトリック司祭)

上映館が少なく残念です。
まずはスクリーンで見てみてください
2012/05/29(火)12:14
カトリック映画賞授賞式に寄せて

 人はだれでも必ず死にます。死ということは、人間にとってある意味でとても自然なことです。現代の科学や医療技術の目覚ましい進歩の中で、人間が全能であるかのように錯覚したとき、死は「あってはならないこと」、「単なる医療の失敗」と見られるようになってしまったのではないでしょうか。もちろん、あってはならない死がありますし、医療の発展も大切なことです。しかし一方では、だれも避けて通ることのできない死という現実から目をそらさず、死を前にしてぎりぎりまで何を大切にして生きるか、死に直面してどのような希望を持つことができるか、死を超えてなお信頼できるものは何か、そういう問いかけが今の時代だからこそ大切なのだと思います。

 砂田麻美監督がお父上の最期に向き合い、映像を撮り続け、丹念に編集するという作業をとおしてわれわれに見せてくれたのは、お父上ご自身とご家族がどのように死に向き合い、死を受け入れていくかという物語でした。それは同時に、死はすべての終わりではないという物語でもあったとわたしには感じられました。
砂田麻美監督、カトリック映画賞にふさわしい、すてきな物語をどうもありがとうございます。

                                              2012年5月12日
                                         SIGNIS JAPAN顧問司教
                                                 幸田 和生
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Author:天国映画村
選定した「宿題映画」をそれぞれ映画館で観ておき、月例会で分かち合いを行っています。
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名画上映会の日もあります。
またSIGNIS JAPAN「カトリック映画賞」の選定にも参加し、<メディアを通しての福音的ネットワーク作り>を目指しています。
天国映画村はどなたでも参加できます!
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■参加費:300円(お茶菓子代として頂戴しています。)

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